KINDLE電子書籍で公開した絵本(漫画)をペーパーバックで出版する方法

KINDLE電子書籍で公開した絵本(漫画)をペーパーバックで出版する方法の備忘録を記載します。ここでは「トンネルマン1巻」を題材にしております。

出版までの手段は色々ありますが、一例として参考にしていただければ幸いです。


使用アプリケーション:Photoshop

----目次----

1:ベース画像の用意

2:登録用に画像をPDF化

3:KDPへの登録、出版

-------------


■1:ベース画像の用意

このような画像をPhotoshopにて用意しました。

▼裏表紙の幅 + 背表紙の幅 + 表表紙が内包された画像

ピクセル数:2717×1928

ドキュメントのサイズ:幅31cm×高さ22cm

※背表紙の幅が曲者で、今回この本はカラー本の背幅として

用紙 (カラー): ページ数32 x 0.0596 mm=約1.9mm(31ピクセル相当と判断)を念頭に画像を用意した。


▼各コンテンツの画像

ピクセル数:1343×1928

ドキュメントのサイズ:幅15.32cm×高さ22cm

ここで重要になるのが周りの余白部分。ここには画像、テキストを入れてはいけないとの事。

また後述するビューワーでの表示で指摘されるのが以下の、本の内側の点線内(赤色)部分。

↓ここは画像はいいが、テキストが入っていてはいけないとの事。

※↑では左右の端(点線より外)に画像が表示されているのでエラーが出ていた。


また、本文が始まる前に「扉」の役割をする「前付」ページと、本文終わり後に出版社や出版日などの情報が載っている「後付」の役割のページがいる。

このトンネルマンにおいては以下のようなものを用意した


■2:登録用に画像をPDF化

今回PhotoshopでPDFを作成。注意としては、電子書籍版の絵本の出版の時にはKindle Comic Creatorで「見開き」を意識して配置していた各ページだが、今回は1ページづつが単独になっている構成のままでOK。(逆に見開きを意識してつなげた画像とすると、そのつながった状態で1Pと換算される)

PhotoshopCS6でのPDFの作成は以下

保存時の注意としては「複数ページドキュメント」にして、保存。

ファイルの名前は連番にしていたほうが思った通りの並びになりやすい。


■3:KDPへの登録、出版

以下のように設定して提出。

標準カラーで出版したかったが、2021.10月25日時点ではamazon.co.jpではカラー版はプレミアムカラーの選択しか出来なかった。


ここでの注意点

・プレビューをしっかり行う

→プレビューアー上で問題があれば指摘されるので、それに従い修正する。


・校正版を(できれば)購入する

→KDP の「本棚」にアクセス。

注文するペーパーバックまたはハードカバー本を検索。

「ペーパーバックの価格設定」タブ、最下段

「Amazon のカートから注文できるこの本の校正刷りを依頼します。」をクリック。

後はメッセージに従い進めれば購入できます。


■その他

価格設定が少し戸惑ったので記載。

上記トンネルマン1巻は印刷代だけで475円かかるとの事。

(なので校正刷りの価格は475円だった)

ロイヤリティやレートを最小に絞っても792円が最低価格となり、

792円ではロイヤリティは0円となった。

色々考慮し、最終2021年時点では

「935円(税込み)」ロイヤリティは35円で出版となりました。


■追記(2021.11)

校正刷りが届きました。

上図:表紙には「校正刷り」を示すグレイの帯がついています。手触りも良く、表紙の材質には安っぽさは感じませんでした。ただ全体としては、やはり書店に並んでいるような「絵本」とは違い、少冊子のような印象でした。

下図:絵本の中身。光沢の紙が使われているようで、今回の色鉛筆のようなアナログ塗よりもデジタルで仕上げたものの方が相性は良さそうな印象を持ちました。

▼トンネルマン 第一巻 ペーパーバック版

0コメント

  • 1000 / 1000

かぶあたま